『海老を出した日』最終回


最終回

とにかくステージのことだけが心配だったが、
あの後のHは、次の練習に普通にやって来て、いつも通りに練習していた。
むしろ吹っ切れた感じがして、演奏にもキレがあった。
今日はイケるかもしれない。

このステージはプロオーディションなどではないが、
フェスティバルにはレコード会社の人間や、レーベルの主催なども多くやってくるので、
このパフォーマンス如何によっては、何があるかわからないのだ。


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2008.05.18 | Comments(0) | Trackback(0) | 小説之鋏

『海老を出した日』第3回


第3回

交際を申し込まれているのは、なんとなくわかったので、
「今はバンドのことに夢中で、恋人をつくるつもりはない」と私は断った。
相手もよくわかってはいないようだが、申し出が駄目だったのはわかったようで、
すごすごとその場を立ち去っていった。

私の本業はミュージシャンであり、
今は『sarppnn(サプン)』というバンドで、主にヴォーカルをやっている。
本業とはいっても、インディーズのパンクバンドで、
CDも3ヶ月前に1枚は出してはいるが、ほとんど稼ぎはない。
むしろやればやるほど赤になっている気さえする。
一週間後にフェスティバルがあり、
そこのメインステージでパフォーマンスをすることになり、
目下のところその練習で忙しいのだ。


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2008.05.17 | Comments(0) | Trackback(0) | 小説之鋏

『海老を出した日』第2回


第2回

最初は、なんでアジア系の人間が観光でチャイニーズレストランに来るんだと思った。
慣れている味がいいなら、ちょっと行ったところに寿司バーがあるので、そこへ行け。
中華料理が食いたいのなら中国へ行け。
まぁ、うちの店で出しているものが、本当に中華料理なのかは疑問ではあるが、
そもそもそんな根性でこんな国へ来るでない。
そんなことを考えていると、彼は早々に食べきって、勘定払って、店を出て行った。


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2008.05.16 | Comments(0) | Trackback(0) | 小説之鋏

『海老を出した日』第1回


第1回

チャイニーズレストラン『red foods』は観光地のメインストリートにある。
漢字で『中……』と書いてあるが、私には読めない。そもそもあまり興味がない。
そこのウェイトレスが私の副業だ。


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2008.05.14 | Comments(0) | Trackback(0) | 小説之鋏

『レインボーカラー』



旅行にきて三日目、昼飯はカフェでサンドウィッチを食べた。
どこもそうだが、飯の量が多く、もう十分腹いっぱいになっていた。
だが、珍しいものも口にしておきたいと思っていたので、
スーパーのようなコンビニのような店で、ヨーグルト風のものと、
パッケージが子ども向けと思わせる紙パックのドリンクと、
不味いときいていた飴を買った。


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2008.05.08 | Comments(0) | Trackback(0) | 小説之鋏

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